世間ではコロナ蔓延の影響で緊急事態宣言が出され、経済活動がすっかり滞っている状態でしたが、7都府県以外の緊急事態宣言が解かれ、やっとトンネルの先の光が見えてきたかなというところでしょうか。
大規模修繕工事においても、管理組合様から工事の停止を発案されたり、元請施工会社が独自で判断し工事を停止しているところもあるようです。
また、4月・5月に工事を開始する予定だった物件についても、開始時期を見合わせている物件が多数あります。
ここで危惧されるのが、この秋以降、工期・工事開始がずれて、物件が重なる事により起こる、人員・資材などの不足です。
特に足場資材は物量が限られておりますので、あまりに重なりすぎると資材が回らなくなり、組立できないという最悪の事態も想定されます。
また人員においては、予定していた人員確保できず、工期が延長される事も懸念されます。
資材・人員が足りない状態で工事が始まるとどうなるか考えていきましょう
今日何してるの?
資材や人員が足りていない状態で工事が始まると、工事期間中にも関わらず、作業員を見かけないような状況になります。
各作業班の人員が少なくなっていたり、作業班自体が入場していなかったりという状況になります。
工事のお知らせで予定している作業がズルズルと延期していく事も発生します。
足場組立が進まない事が一番問題で、足場が組みあがらないと他の作業班の仕事ができませんので、完全なる遅れとなって行きます。
このような状況の場合、廊下側で足場がなくてもできるシーリングや塗装作業を先行して進めていきます。
この手法は工期がタイトな物件では通常でも行う事があります。
上記のような状況が続くと工期中ごろには取替しのつかないような遅れとなっている事があります。
人員を確保しろと指示をだしても世間一般的に人員が足りていない状態では確保が難しいので好転する事は難しいのです。
1年延期も視野
コツコツと準備してきてやっと工事開始までこぎつけたところでのコロナ蔓延
早く工事に取り掛かりたいお気持ちはよくわかりますが、ここは思い切って1年から2年工事開始をずらす事も検討して頂きたいと思います。
この8月、9月、10月開始の工事は必ず重なってきます。
どの程度になるかは予想できませんが、人員・資材の不足は予想できます。
円滑な工事運営を考えれば1年延期されるのがよいのではないでしょうか。
2年延長がいいかも

1年延長までは他の物件も検討される事が予想されるので、1年後というのもまだ物件が重なっている事も予想されます。
思い切って2年延長し、完全に落ち着いてから工事を行うのも良い選択かもしれません。
緊急事態宣言が解除されたところもでてきましたが、まだまだ、ステイホーム
気を引き締めていきましょう。
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