マンションを購入を検討されてて現地確認に訪れる際、どういう所を確認していますか?
せっかく候補のマンションを訪れたのですから、お部屋の中だけ確認したのでは勿体ない。
お部屋までの途中にそのマンションが良いマンションなのかどうなのか判断する材料が転がっています。

マンションのチェックポイント教えてほしいな。

この記事ではこの様なお悩みを解決していきます。
- 廊下で見るポイントを教えてほしい
- マンションの問題点を見極めたい

ここで少し私の紹介をさせてください。

こんにちは、どんぐりと申します。
- 国家資格 1級建築施工管理技士
- マンション大規模修繕工事 現場所長
- マンションに携わり15年
- 経済的自由を目指し、節約・副業・投資を実践
- 副業として2つのブログサイトを運営
- twitter フォロワー1000人以上
マンションに携わって15年の私が、マンションの廊下で確認できるチェックポイントについてお話ししていきますので是非最後まで読んで行ってくださいね。
【結論】廊下にはマンションの状態を確認できるヒントがある

マンションの廊下にはそのマンションが抱える問題点や管理状態を確認する事ができます。
- 床の状態
- 玄関ポーチ
- アルミ手摺・格子
- 換気ガラリ
- 雨の吹き込み
- 玄関扉
ここからはチェックポイントの解説をしていきます。
廊下の床
廊下の床の汚れ方で、普段どのように使われているか知る事ができます。
自転車を持って上がるような物件では、床にタイヤ跡がついている場合があります。
エレベーターの待ち時間の問題にもつながってきますので、この様な物件には注意しましょう。
自転車が廊下にある物件は管理状態が悪い
床のシートに焼け焦げた跡がついている場合があります。
床の塩ビシートは樹脂製ですので、燃えるものを落とすと焦げてしまいます。
焦げ跡がついている多くの原因はタバコです。
歩きたばこをしている居住者がいるか、溜まり場などになっている可能性もあります。
焦げ跡が見られたら注意したほうがよいかもしれません。
床シート全体がやたら黒汚れしている場合は、清掃頻度や清掃の程度が足りていません。
管理会社の程度不足、管理組合の意識が低いまたは資金不足なども考えられます。

廊下でタバコが吸える物件はほぼないはずです。
タバコの焼け跡がある物件は居住者モラルが低い
玄関ポーチ
カサ立てなど、日常の生活で使用しているものは問題ありません。
問題のあるものの例を挙げると、まず自転車です。
自転車は自転車置場にあるのが正しい状態です。
次に物置です。
その他小物であっても、たくさん山積みにして置いて置くことはNGです。
廊下は火災などの災害時の避難通路です。
そこへ、ほぼ恒久的に物を置く事は管理規約で禁止されているはずです。
そこへ物を置いている事が常態化しているマンションについては、注意すべき管理員の意識の低さとそれを指示できない管理組合に問題があります。
稀ですが、ごみ屋敷になっているお部屋もあります。
皆様が購入を検討されている部屋の周囲にそういう部屋がないか、事前に見ておくと玄関ポーチにヒントがあるかもしれません。

特に廊下に物が置いてあるのはNGです。
アルミ製の手摺や格子
アルミ手摺の綺麗さは結構大事です。
アルミ製品は基本的に塗装する事はありません。
ですので、あまりに錆びたり、傷んでくると交換が視野にはいってきます。
アルミって錆びないんじゃないの?


実はアルミも錆びるんです!
鉄は錆びるとオレンジ色や茶色に錆びますが、アルミは白くプツプツと点が沢山でてきます。
これがアルミの錆びです。
いったん錆びてしまうと削ろうがどうしようが除去する事はできません。
せいぜいその上から保護のトップコートなどを塗布する程度です。
管理組合様からの依頼で塗装を強行する場合もあります。
しかし、必ず塗料の剥離の可能性がある事と、見た目が元来の様なすっきりとした塗装でなく、ゴテッと仕上がる(イメージは公園の遊具)の様になりますよと説明します。
資金をかけてそのような仕上がりになるのでおススメしていません。
アルミ手摺が錆びている物件を購入する時は、見た目が綺麗でないうえに、簡単に対処できるものでもないので、恒久的な付き合いになる事を覚悟してください。
アルミも錆びるが塗装などで補修できない
換気ガラリ
廊下にキッチンやバス・トイレなどの喚起口がでています。
(出ていない場合もあります!)
この喚起口の事を換気ガラリといいます。
換気配管の清掃ができていなかったり、ガラリの形状や位置などが悪い場合、ガラリの廻りが異常に汚れている場合があります。
黒くすすけたような感じで壁が真っ黒になっていたり、換気ガラリから油が流れ出てきていたりします。
このような物件を見かけた場合、多くの部屋が同じような事象で悩まされている事が多いので、購入の際の注意事項に加えてください。

換気管の清掃やガラリの交換が必要かもしれません。
ガラリの位置は変えられない。天井の黒澄などの問題は解消しづらい
吹き抜けや廊下からの雨の吹き込み
これは実際に悪天候の日に伺わないとわからない事です。
晴れた日だと、玄関から景色が良く見えていいなと思った物件。
しかし、実際に暮らしてみると、雨や風の強い日に玄関ドアを開けた瞬間に濡れるほど雨風が吹き込んでくるといったような事象も珍しくありません。
理由は近くに吹き抜けがあったり、建物と建物の隙間で風の通り道になっているなどです。
晴れの日に見に行ってもわかりませんので、このあたりは不動産担当者に確認しておくとよいかもしれません。

不動産担当者はメリットしか言いませんけどね…。
雨の吹き込みがあるからとスクリーンなどの設置をしてもらう必要がある場合も
玄関ドア
玄関ドアの状態もしっかりと確認しておきます。
玄関ドアが塩ビシート貼りの場合、日焼けや風雨によって色が落ちてしまっている場合もあります。
物件によっては、張替の計画に入っているところもあるでしょう。
西日などがあたって色落ちが起こっているお部屋は、貼り替えても再発する可能性が高い事も頭に入れておきましょう。
基本的に共用部になりますので、どんなに恰好悪くてもご自身の判断では張替ができません。
必ず管理組合様へ報告し貼り替えしてもらうか、承認が必要です。
ドアクローザーについても確認しましょう。
古くなってくると、油漏れが起こって圧力が下がってきます。
圧力が下がると、ドアが閉まるスピードを抑えきれなくなりますので、ドアが急に閉まったりして事故に繋がる場合もあります。

交換サインはクローザー下にオイルの様な流れだしたらです!
玄関扉のシート張替は全戸同時がほとんど。勝手には変えられません
廊下のチェックポイント6選

- 床の状態…自転車の痕、タバコの焦げ跡がないか
- 玄関ポーチ…自転車や物置など物品で溢れてないか
- アルミ手摺・格子…アルミが錆びてないか
- 換気ガラリ…ガラリが油だらけじゃないか、廻りが排ガスで真っ黒になってないか
- 雨の吹き込み…玄関扉や廊下に雨が吹き込んでないか
- 玄関扉…シートの張り替えは勝手にできない
廊下の状態で管理状態やトラブルをチェックする事ができます。
上記の様な内容を見つけたら注意するようにしてください。

マンションを確認する時はまず外から
マンションを購入する時、まず気にしてしまうのが「価格」と「間取り」。
でも本当に大切なのはそのマンションを愛せるかどうか。
こちらで詳しく解説していますので、是非読んでくださいね。

では、またっ!
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